
多拠点生活とジム巡り
あちこちを移動しながら暮らす多拠点生活には、トレーニーにとってたまらない楽しみがあります。
- 行く先々で違うジムに行ける
- チェーンが同じでも、店舗ごとにマシンの顔ぶれが違う
- 初めて見る機種に出会ったり、以前から気になっていたマシンを試せたりする
いろんなジムと機材を見て使うのは単純に楽しいですし、そもそも旅行そのものが好きなので、
「多拠点生活をやめる」という選択肢はなかなか出てきません。
一方で、トレーニングの原則という意味では困ることも増えます。
- 同じ名前のマシンでも、軌道や負荷感はバラバラ
- スミスマシンのシャフト重量も、ジムごとに違う
- 店舗ごとに置いてあるマシンのラインナップも変わる
「漸進性過負荷の原則」に忠実に積み上げようとしても、
前回と同じ条件を再現するのが難しくなっていきます。
- 生活の拠点が変わる
- 行くジムが変わる
- 使うマシンも毎回のように変わる
刺激の「新しさ」はどんどん増えていく一方で、
「同じ条件で記録を積み重ねる」という意味では、どんどんやりにくくなる。
楽しいけれど、狙いを定めて伸ばすには少し厄介。
この両立をどう考えるかが、多拠点生活トレーニーの思案のしどころです。
バーベル&ダンベル種目を「軸」に据える
私なりの答えはシンプルで、
トレーニングの軸は、どこでもできるバーベル&ダンベル種目で。
という方針です。
多拠点生活や旅先でも、たいていの場所で見つかるのは、
- パワーラック、またはスクワットラック
- バーベルとプレート一式
- 軽めのダンベルセット(〜10kg前後までなど)
このあたりです。地方の体育館や小さめのジムでも、「とりあえずこのくらいまではたいていある」というラインだと思います。ときどき全くフリーウエイトを置いていないところもありますが…
そこで、私が「軸」にしているベーシックな種目は、こんな構成です。
- 胸:ベンチプレス(バーベル)
- 背中:ベントオーバーロウイング(バーベルロー)
- 肩:インクラインダンベルサイドレイズ
- 腕:インクラインダンベルカール/ワンハンドダンベルフレンチプレス
- 脚:本音ではマシン優先(レッグプレスなど)。ただし、機材がどうしても存在しなければバーベルスクワットを頑張る(できないわけではないが、足首が硬くて相性があまり良くない)。
- 腹:クランチ、ハンギングレッグレイズなど、自重で素直に積み重ねる
ダンベル種目は「軽めのダンベルでも成立する種目」を選んでおくと、
設備が控えめなジムや体育館でも、トレーニングの骨格を崩さずに済みます。
私がトレーニングの軸を守りたい理由は、すごく単純です。
- ずっとメモを取って、記録して、伸ばしていきたい
- 比較できる土台がないと、「自分の現在地」がわからなくなる
- それは自分にとって“非効率”に感じる
だからこそ、「どこに行ってもだいたい再現できる種目」を中心に据える。
ここだけはブレないようにしておきたい、という感覚があります。
マシンは「仕上げ用」として使う
では、マシンはどう使うのか。
ここは割り切って、
バーベルとダンベルでメインセットを組み立てたうえで、マシンは仕上げとして少なめに使う
というイメージにしています。
- まず、ベンチプレスやベントオーバーロウなどのベーシック種目で、その日のメインボリュームをこなす
- そのあと、同じ部位のマシン(チェストプレスやラットプルなど)を使って、1種目を1〜2セットほど、ややきついところまで丁寧に行う
- 完全な限界まで追い込むことよりも、「いい感触で終える」ことを優先する
- ネガティブで粘りすぎず、ポジティブフェイラー前後でやめておくことで、ダメージを必要以上に大きくしない
マシンはどうしても個体差が大きく、
「前回のあの店舗のマシン」と「今回のこの店舗のマシン」を正確に比較するのはほぼ不可能です。
だったら、マシンに「記録用の軸」としての役割を持たせず、
- その日のジムにあるマシンを
- その日のコンディションに合わせて選び
- ボリュームを増やし過ぎない範囲で、プラスαの刺激をもらう
くらいのスタンスにしておいたほうが、精神的にも楽です。
- バーベル&ダンベル:
- 重量・セット数・レップ数を追い、成長の基準にする
- マシン:
- 仕上げ用の追加刺激/お楽しみ枠として、その日の環境を素直に受け入れる
こうやって役割を分けることで、
- 成長の軸はぶらさない
- それでもジム巡りとマシン探検の楽しさは捨てない
という落としどころが見えてきます。
それでも多拠点生活を選びたい理由
効率だけを考えれば、
「一つのジムに固定したほうが効率的」
という意見はもっともです。
同じジム、同じラック、同じマシンで積み上げたほうが、数字はきれいに伸びていくでしょう。
それでも多拠点生活を選ぶ理由は、かなり感情寄りです。
- いろんなジムに行って、いろんなマシンを見て使ってみたい
- 実際に触って、「このマシンはこういう軌道なんだ」と体で知りたい
- そもそも旅行が好きで、動き回ること自体がやめられない
「やむにやまれず」という表現が近いと思います。
だからこそ、せめてトレーニングの側でルールと軸を決めておく。
そのうえで、多拠点生活とジム巡りの楽しさを、気持ちよく受け入れる。
まとめ:斬新性に飲み込まれないための、小さなルール
多拠点生活をしながらジムを渡り歩いていると、
知らないうちに「斬新性過負荷」に飲み込まれていきます。
- 行く場所が変わる
- 行くジムが変わる
- 使うマシンも変わる
その楽しさは大事にしつつ、トレーニングだけは次のように決めました。
軸の種目
- 胸:ベンチプレス
- 背中:ベントオーバーロウ
- 肩:インクラインダンベルサイドレイズ
- 腕:インクラインダンベルカール/ワンハンドダンベルフレンチプレス
- 脚:マシンがあればマシン優先。どうしてもなければバーベルスクワットで頑張る(足首が硬いので、選べるときはマシンに逃がす)
- 腹:自重種目を淡々と続ける
設備面の前提
- 地方の体育館や小さめのジムでも、「ラック+バー+軽めのダンベルセット」くらいなら案外そろう、という想定で組み立てる
記録の対象
- 数字として追うのは、バーベルとダンベルの重量・セット・レップ
- マシンは「どれくらいきつかったか」の感覚メモ程度にとどめる
マシンの立ち位置
- ボリュームを増やし過ぎない範囲で、仕上げの追加刺激として少なめに使う
多拠点生活そのもの
- 効率だけで測らず、「いろんなジムと旅を楽しみたいから続ける」と自分で認めてしまう
このくらいの小さなルールでも、
ジム巡りと旅の楽しさに身を任せつつ、
トレーニングの「現在地」だけは見失わずに済むのかなと思っています。
トレーニングと静かな旅が好きな社会人トレーニーです。このサイトでは「トレーニング/旅行/お金/日記」の4つを軸に、ジム巡りの記録やマシンの感想、電動アシスト自転車や軽バン旅のメモ、早期退職後のお金まわりの試行錯誤などを書いています。
ジム設備紹介は、あくまで「自分の備忘録を兼ねた私的データベース」というスタンスでまとめています。狭い・古い・物足りないといった不満を書くよりも、「今ある環境でどう工夫すれば気持ちよくトレーニングできるか」を考えるほうが人生が楽になる、というのが私の考え方です。運営さんやスタッフさん、そこで真面目に通っている人たちを不必要に傷つけるような書き方はしないことを自分なりのルールにしています。
記事はどれも完璧な解説ではなく、「その時点の自分が考えたこと・試してみたこと」の記録です。どこか一部だけでも、あなたの日々のトレーニングや旅、家計の工夫のヒントになればうれしいです。

