ベニヤ原生花園駐車場で車中泊|浜頓別の静かな原生花園で一晩過ごしてみた
北海道浜頓別町にあるベニヤ原生花園駐車場で車中泊をしました。
浜頓別で車中泊というと、クッチャロ湖畔のキャンプ場を思い浮かべる人が多いと思います。私も浜頓別ではクッチャロ湖畔を利用することがありますが、混雑する時期には、どうしても人の多さが気になります。
そこで今回は、少し離れたベニヤ原生花園へ移動して一晩過ごしてみました。
実際に泊まってみると、ここは設備の充実したキャンプ場とはまったく違います。その代わり夜になると人の気配がほとんどなく、静かに一人で過ごしたいときにはかなり魅力的な場所でした。
本記事は私が実際に滞在した際の記録と感想をもとにしています。設備や利用状況などは今後変更される可能性があります。

概要
ベニヤ原生花園は、浜頓別町のオホーツク海側に広がる広大な原生花園です。約330haの敷地に100種類以上の植物が見られ、海浜、湿地、草原など変化のある自然環境を歩いて楽しめる場所になっています。北海道の公式情報では無料駐車場12台、一般トイレありと案内されています。
所在地は北海道枝幸郡浜頓別町字智福。国道238号から原生花園の案内に従って入った先に駐車場があります。浜頓別市街から国道238号を稚内方面へ進み、案内看板から右折して約1kmほど進むルートが紹介されています。
ここはあくまで原生花園の観光用駐車場であり、車中泊専用施設ではありません。キャンプ場のような設備を期待する場所ではなく、観光客が利用する場所として周囲に配慮しながら静かに過ごす、という使い方が合っていると思います。
設備
駐車場は舗装されており、私が滞在したときは10台ほど停められる規模に感じました。北海道の公式情報では普通車12台と案内されています。場所によってはわずかに傾斜がありますが、車中泊するうえで大きく困るようなものではありませんでした。
トイレは洋式の水洗式で設備としては普通という印象です。車中泊をするうえで最低限必要なトイレがきちんとあるので、その点では安心できます。

一方水場や炊事場はありません。キャンプ場のように水を使って調理したり、食器を洗ったりすることはできないので、食事や飲料水についてはあらかじめ準備しておく必要があります。
ゴミ処理設備や電源設備もありません。あくまで観光駐車場なので、キャンプ場と同じ感覚で利用しないほうがよいでしょう。

通信環境については、私が利用したときは楽天モバイルの4Gが問題なく使えました。ブログを書いたり、スマートフォンで情報を調べたりする程度なら特に不自由はありませんでした。

サイト環境
駐車スペースは舗装されています。周囲には原生花園の広い景色が広がっていて非常に開放感があります。日当たりと風通しはかなり良く、私が訪れた日は日中に車内が暑くなるほどでした。特に木陰がほとんどないため、暑い時期の日中に長時間車内で過ごすには向いていません。
ただし、日が暮れてくると状況はかなり変わります。周囲に遮るものが少ないので風がよく通り、夕方以降は次第に涼しくなっていきました。
周囲の環境
この場所の一番の魅力は、やはり周囲の開放感と夜間の静けさです。駐車場からはベニヤ原生花園を一望でき、周囲には民家もほとんどありません。日中は観光客が訪れますが、私が滞在したときは夕方以降になるにつれて人の気配がなくなり、夜にはほとんど誰もいませんでした。
日が暮れるまでは、ときどき観光客の車が入ってきます。ただ、多くの場合は原生花園を見てすぐに帰っていくので、夜まで人が残って騒がしいという雰囲気ではありません。夜間はかなり静かです。ただし、完全な無音というわけではありません。夜明けになると、近くの漁港から漁船のエンジン音が聞こえてきました。私はそれほど気になりませんでしたが、無音に近い環境を期待する人には覚えておいてほしいところです。
また、夜は人がいなくなる分、野生動物については少し警戒しました。原生花園という自然環境の中なので、食べ物やゴミを車外に放置しないなど、一般的な野外での配慮は必要だと思います。虫については、海沿いの原生花園という立地から想像していたほど多くありませんでした。

買い出し・入浴
買い出しは浜頓別市街まで戻れば対応できます。食品についてはAコープ浜頓別ラ・ラック店があり、4月から10月までは10:00~18:45の営業が案内されています。ドラッグストアではサツドラ浜頓別店があり、通常営業時間は9:00~20:00。日用品や飲料などを補充したい場合にも使いやすいと思います。さらにDCMニコット浜頓別店もあり、現在の案内では9:00~20:00。食品や日用品だけでなく、旅の途中で必要になった道具類を調達できるのも便利なところです。
入浴は、はまとんべつ温泉ウイングを利用できます。日帰り入浴は14:00~21:00が大人600円、11:00~14:00は450円と案内されています。ベニヤ原生花園は市街地から離れているものの、浜頓別まで戻れば買い出しも入浴もまとめて済ませられるので、車中泊地として考えると意外に不便はありません。

良かった点
- 夜間は人の気配がほとんどなく、とても静か
- ベニヤ原生花園を一望できる開放的な景色
- 日が暮れると風が通って涼しくなり、車内で過ごしやすい
- 浜頓別市街が比較的近く、買い出しや入浴に困らない
- 道の駅などと比べて落ち着いて眠ることができた
気になった点
- 日中は観光客が訪れるため、駐車位置や過ごし方には配慮したい
- 木陰がほとんどなく、晴れた日の昼間はかなり暑くなる
- 静かな場所だが、夜明けとともに漁船のエンジン音が聞こえてくる
- 滞在時は一部木道の工事中で、ポンプを動かす発電機の音が聞こえた
実際に滞在して感じたこと
夕方にベニヤ原生花園へ到着すると、すでに売店は営業を終えていて駐車場にもほとんど人の気配がありませんでした。観光地の駐車場なので、夜まで人が出入りするのかなと思っていたのですが、設営を終えてからしばらくすると、やって来るのは時々現れる観光客くらい。原生花園を見て少しするとそのまま帰っていきます。
一方で日があるうちは木陰がないので、車内で過ごすには少し暑く感じました。ここは昼間を快適に過ごす場所というより、夕方から夜にかけて良さが出てくる場所だと思います。日が落ちると風が通り始め、さっきまでの暑さが嘘のように楽になりました。
夜になると、本当に人の気配がなくなります。道の駅のように車が入ってきたり、隣の車のドアが開閉したり、話し声が聞こえたりすることもありません。自然の中に一台だけ車を置いているような感覚で、久しぶりに周囲を気にせず過ごせました。
もちろん、自然の中なので完全に無音というわけではありません。夜明けとともに漁船のエンジン音が聞こえてきます。ただ、私はこの程度の音ならむしろ北海道らしいと感じました。
翌朝になると、今度は観光客の車が2~3台ほどやって来ては帰っていきます。そこで「ここは宿泊施設ではなく、あくまで原生花園の駐車場なんだ」と改めて感じました。だからこそ、利用するなら観光客が気持ちよく使えるよう、目立たない場所に停め、場所を占領するような使い方は避けたいところです。
浜頓別で静かに一人で過ごしたいときには、かなり良い選択肢だと思います。特に「今日は人に煩わされたくない」「とにかくよく眠りたい」という日に、私はまた利用したいと思いました。

総評
ベニヤ原生花園駐車場は、設備を求める人には向いていません。水場も電源もなく、キャンプ場のような設備が整っているわけではありません。しかし、車中泊地として重要な「静かに眠れる場所」という点では、私にとってかなり好印象でした。
浜頓別といえばクッチャロ湖畔のキャンプ場が代表的ですが、混雑する時期には、あえてこちらへ逃げてくるのもありだと思います。観光客は日中に訪れますが、夜になると人の気配がほとんどなく、道の駅などとは明らかに違う落ち着きがあります。
しかも浜頓別市街まで戻れば買い物ができ、入浴もできます。完全な僻地ではないのに、市街地から適度に離れている。この距離感が、車中泊地としてちょうどよいと感じました。
「設備のあるキャンプ場」ではなく、「静かな場所で一晩過ごす」という目的なら、私はまた利用したい場所です。
個人的評価
快適度:★★★★☆
静寂度:★★★★☆
アクセスメモ
浜頓別市街から国道238号を稚内方面へ進み、ベニヤ原生花園の案内看板から入ります。過去の現地記録では、国道から案内看板を曲がって約1kmほどで駐車場に到着するとされています。
道路自体は特に難しい場所ではありませんが、国道238号を走っていると案内を見落とす可能性があるため、目的地が近づいたら少し速度を落としておくと安心です。
関連リンク
北海道庁「ベニヤ原生花園」
公式情報・施設概要
ベニヤ原生花園コース図
北海道宗谷総合振興局のコース図PDF
はまとんべつ温泉ウイング
施設情報・日帰り入浴情報
※本記事は筆者が実際に滞在した際の記録・感想をもとに作成しています。設備や営業時間、利用状況などは変更される場合があります。車中泊で利用する場合は、現地の掲示や最新のルールを確認し、観光客の利用を妨げないよう配慮してください。
トレーニングと静かな旅が好きな社会人トレーニーです。このサイトでは「トレーニング/旅行/お金/日記」の4つを軸に、ジム巡りの記録やマシンの感想、電動アシスト自転車や軽バン旅のメモ、早期退職後のお金まわりの試行錯誤などを書いています。
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