【2026年5月・6月の記録】
現在進行中の長期旅行、その日々の飾らない記録をまとめたカテゴリーです。
5月20日、初夏の気配が漂い始めた大阪を出発しました。日常から非日常へと少しずつ景色を変えながら北上を続け、5月27日に津軽海峡を越えて北海道へ上陸しました。
北海道の玄関口から札幌へと至るルートは多くの旅人を魅了しますが、今回の私の目当てはさらにその奥です。都会の喧騒を背に、札幌は文字通り「足早に通り抜けるだけ」にして、広大な道東エリアへと一直線に車を走らせました。
最初に腰を落ち着けたのは網走、そして女満別です。見渡す限りの畑と真っ直ぐな防風林、そして澄み切った空気が、長距離移動の疲れをじんわりと癒やしてくれました。
そこからオホーツク海沿岸特有の、どこか最果て感のある寂寥とした海岸線をなぞるように走り抜け、本土最東端の街・根室へと向かいました。
歴史を感じさせるレンガ造りのサイロが立つ「明治公園」では、少し長めの時間を過ごしています。観光客でごった返すことのない静寂な空間で、ただ風の音を聞く。それだけで十分に心が満たされました。

さらに根室から釧路へと至る道中、視界を埋め尽くす根釧原野の地平線を前にすると、自分の存在の小ささを心地よく感じます。釧路近郊では「キトウシ野営場」にベースキャンプを張り、一週間滞在してしまいました。
この旅における私なりの最大のこだわりは、「完全無料の宿泊地」だけでやり繰りしていることです。

有料のオートキャンプ場やホテルは使わず、無料の野営場や車中泊スポットだけを渡り歩いています。こう聞くと究極の節約・サバイバル旅のように思われるかもしれませんが、悲壮感はまったくありません。むしろ、浮いたお金と時間を使って旅先でも地元のジムに通い、筋トレのルーティンを欠かさないという、なんとも自由な生活を送っています。
ガイドブックに載っているような絶景スポットを分刻みで巡るような、いわゆる「観光」はほとんどしていません。

朝は鳥の声で目を覚まし、適当にご飯を作って食べる。気が向けば車を走らせ、ジムで汗を流し、また野営地に戻って夜空を見上げる。何もない場所で、何もしない贅沢を味わっています。大して観光なんてしていないのに、これまでの人生でもトップクラスに満喫している自分がいます。
ここにまとめているのは、そんな飾らない日々を綴ったざっくりとした備忘録です。
後から振り返ったときに「こんな贅沢な時間の使い方をしてたな」と思い出せるように残した、ただの日記の束にすぎません。しかし、美しい言葉で着飾った旅行記ではないからこそ、無料スポットを繋ぐ旅のリアルや、何気ない日常を旅先で送る楽しさが、少しでも伝わればと願っています。
お時間のあるときの暇つぶしに、あるいは次の旅のインスピレーションとして、適当に流し読みしていただければ嬉しいです。