
この記事でわかること
- 筋肥大は「刺激」と「回復」で決まります
- 自重トレの刺激はウェイトより小さくなりがちです
- 毎日やるなら、回復が追いつくことが必要です
結論
- 筋肥大=「刺激」+「回復」です。
- 自重トレの刺激は個人差がありますが、ウェイトほど大きくはなりにくいです。
- 毎日やること自体の良し悪しは、回復の設計しだいです。
そもそも筋肥大はどう起こるの?
筋肥大とは、筋肉のサイズが大きくなることです。
仕組みはシンプルで、筋肉に「引っ張る力」という刺激が入り、回復が進むことで少しずつ大きくなります。
回復をつくる主な要素は次のとおりです。
- 食事による栄養
- 睡眠
- ストレス管理
- トレーニング内容(+遺伝)
このどれかが欠けると、回復は遅れます。
つまり筋肥大=刺激+回復です。
自重トレの”刺激”は?
腕立て伏せや懸垂などは、初心者でも数週間で動作に慣れやすい種目です。
そのため、同じ動作のままでは刺激がウェイトトレーニングより小さくなりやすいです。
刺激を段階的に大きくするのが難しい(+5kgのように重さを足しにくい)点も、自重トレの特徴です。
一方で、刺激と回復が満たされれば自重でも筋肥大は起こります。
ただし、理屈の上ではウェイト以上の筋肥大は起こりにくい、という整理になります。
どこまで見た目が変わるかは、遺伝や体脂肪率など個人差が大きいです。
毎日トレーニングして”回復”できるの?
食事・睡眠・ストレスが一定とすると、毎日の影響が出るのはトレーニング内容です。ポイントは3つ。
回復は「ボリューム」と「部位配分」で決まる
- 同じ種目でも、セット数や総回数(ボリューム)が多いほど回復は遅れやすいです。
- 同一部位を連日行うより、部位を分けて交互に行うほうが回復はしやすいです。
- 同じ10回でも、限界まで追い込むほど刺激は強く、回復は遅くなります。
同じ部位を毎日やりたいなら「低ボリューム」で
- まずは**ごく低ボリューム(例:1セット)**から様子を見ます。
- 翌回の記録が伸びるなら、そのボリュームで十分です。
- むやみにセットを増やすと、刺激は大して増えず回復だけ遅れることがあります。
毎日やるなら「部位を変える」のはOK
- 日替わりで部位を変えるなら、ボリュームを厳密に絞らなくても回復が追いつきやすいです。
- どのくらいが自分に合うかは、記録の伸びで判断します。伸びていれば、その配分でOKです。
まとめ
- 筋肥大=刺激+回復です。
- 自重トレの刺激はウェイトより小さくなりやすく、理論上ウェイト以上の筋肥大は起こりにくいです。
- 毎日やるかどうかの鍵は回復で、
- 同部位なら低ボリュームで様子見、
- 毎日やるなら部位を分ける、が基本です。
こういう意見がある、私ならこうする
- よくある意見
- 「高頻度でも低ボリュームなら回復できる」
- 「同部位は48〜72時間あけたほうが無難」
- 私ならこうする
- 毎日やりたい場合は、同部位は1セット程度から開始して、翌回のパフォーマンスが上がるかで調整します。
- 連日しっかりやりたいなら、部位を分けるスプリットにして、回復の手応えが鈍ったらその日のボリュームを少し引くようにします。
無理なく続けられて、記録がじわっと伸びている——この状態が、いちばんの合図だと思います。