
結論(独断と偏見)


- 筋肥大の“純度”で選ぶなら:ワイドチェストの勝ち
ベンチに近い下向き寄りの押し軌道+深いストレッチで大胸筋だけに課金してる感が強い。 - 日常運用・再現性・肩の安心感で選ぶなら:チェストプレス 勝ち
ピン一発&収束する軌道がフォームのブレを吸収。ドロップセットも秒で回せる。
最終ジャッジ:
「狙い撃ちで大胸上積みを取りに行く“試合用”=ワイドチェスト」
「毎週の積み上げと疲労管理で外さない“リーグ戦用”=チェストプレス」
…という住み分け。ただし、胸キャンペーン中の中〜上級者なら総合優勝はワイドチェストに一票。
観点 | ワイドチェスト(プレートロード) | チェストプレス(ウェイトスタック) |
---|---|---|
負荷特性 | 中盤〜終盤で伸びる直線的カーブ(プレート荷重由来) | カムで均される滑らかな抵抗感(失速しにくい) |
軌道 | ベンチに近いやや下向き押し。 | わずかに内側へ収束。肘は前へ真っすぐ出す意識でOK |
刺激 | 肩・腕に逃げにくい | 肩前&上腕三頭へも入る。フォームが崩れにくい |
セッティング | 座面高さ・奥行の当たりを出す必要あり | 座ってピン差しで即稼働。再現性が高い |
追い込み | 重めで6–10回×3–4。トップで押し切る爽快感 | ドロップセット連打が神速。ボリューム稼ぎ向き |
時短・手間 | プレート脱着が手間 | ピン操作で楽 |
肩の違和感持ち | セッティングがハマれば極上、外すと前肩に来る | ハンドルを無理せず前にセッティングすれば優しい(内収束軌道が助け舟) |
上達コスト | 中〜上級者ご褒美枠 | 初心者〜上級者の主食枠 |


新しい型のチェストプレスはスタート位置に持っていくために足で踏むことでアシストできる機能が追加されている。初心者向けと思われがちなマシンだが、上級者が高重量を狙っていくのもありなのでは
他があまり言及しない“クセ”の話
- 胸下部〜中部の「走らせやすさ」:
ワイドチェストは下向き気味の押し出しで、胸下部〜中部の張りが出やすい。ベンチのデクライン寄り刺激をマシンで拾える。
逆にテクノジムのチェストプレスはフィニッシュが独特で収束軌道が入る。シートにしっかり背中をつければ胸中央に刺激を乗せやすい。 - ロックアウトの意味:
ワイドチェストはトップで大胸に最後の一押しがかかりやすく「押し切った快感」が強い。一方チェストプレスはトップで負荷抜けしにくく、可動全域で平均点を稼ぐタイプ。
使い分けの作戦
たとえば…
- ベンチ伸ばしたい期:
- ベンチ(主) → 2) ワイドチェスト重め 6–8回×3–4 (ボトムで粘って丁寧に動作→ 3) フライ系でストレッチ仕上げ
※ワイドはボトムで“胸の前でじわっと来る”張力を感じたら勝ち。
- ベンチ(主) → 2) ワイドチェスト重め 6–8回×3–4 (ボトムで粘って丁寧に動作→ 3) フライ系でストレッチ仕上げ
- オフ明け・肩が重い期:
- チェストプレス 10–12回×3(テンポ一定) → 2) 最後ピンスタックの有利性を生かしてすばやくドロップセット → 3) ペグデックフライでパンプさせてフィニッシュ
※ピン差しの段階的疲労で安全にボリューム確保。
- チェストプレス 10–12回×3(テンポ一定) → 2) 最後ピンスタックの有利性を生かしてすばやくドロップセット → 3) ペグデックフライでパンプさせてフィニッシュ
具体的な採点(10点満点・偏見採点)
- ワイドチェスト:刺激純度9.5/伸び代9/運用性5/肩への優しさ6 → 総合7.9
- チェストプレス:刺激純度8/伸び代8/運用性9.5/肩への優しさ8.5 → 総合8.5
総合点はチェストプレスが上。だが“胸だけを焦土化したい日”のMVPはワイドチェスト。この二台は“主食とデザート”の関係。
注意点(失敗しがちなポイント)
- ワイドチェスト:座面を上げすぎると肩前に乗る。肩甲骨は軽く下制・内転、グリップは胸中部の延長線で受ける。
- チェストプレス:収束に甘えて肘が後ろへ逃げがち。「肘を前へスライド」の意識で胸の中央へ集める。
まとめ
- 狙撃:ワイドチェスト、安打製造:チェストプレス。


プレス系のおともにリストラップ。安いものなら1000円以下であるけど、使い込むとマジックテープがはがれてきたり親指で引っ掛ける所がちぎれたり…
私はゴールドジムのリストラップを愛用しています。見た目もいいし。