
筋肉を維持しながら体脂肪を落としたいとき、「筋トレのあとに有酸素ってどうなの?」と気になる方は多いと思います。結論から言うと、やり方次第でメリットにもデメリットにもなります。ポイントを押さえれば、筋肉を守りつつ脂肪を減らすことは十分に可能です。
こんな方に向けて
- 筋トレ後に有酸素を入れると筋肉が落ちないか心配な方
- 効率よく体脂肪を減らしたい方
- 有酸素の種類や組み合わせ方に迷っている方
結論ざっくり
- ゆっくり長くやる有酸素(軽いジョギングや長時間のウォーキング)を“空腹・エネルギー不足”で続けると、筋分解リスクが上がりやすいです。
- 短時間でしっかり負荷をかける有酸素(HIITなど)は、効率よく脂肪を燃やせて筋肉を落としにくいですが、強度が高いので回復・栄養の配慮が必須です。
- どの方法でも、栄養と運動量の調整を意識すれば、筋肉を守りながら脂肪を落とせます。
筋トレ後の有酸素で筋肉が落ちやすい条件
- 糖質(筋グリコーゲン)が枯渇しているのに、長時間だらだら走る
- **エネルギー不足(大幅なカロリー赤字)**のまま続ける
- たんぱく質不足が続いている
- トレーニング全体の総ボリュームが多すぎる
有酸素のタイプ別メリット・注意点
軽めで長時間(ウォーキングやゆっくりジョギング)
- メリット:疲れにくく、習慣にしやすい。
- 注意点:長時間になると筋肉の分解リスクが上がる。消費カロリーも思ったより少ない。
- コツ:20~30分に区切る/空腹でやらず、軽く栄養を入れてから行う。
普通の負荷(少し速めのジョグ・自転車など)
- メリット:時間対効果を取りやすい。心肺にも効く。
- 注意点:筋トレ直後に長くやると疲労が残りやすい。
- コツ:筋トレ後なら15~20分程度に抑える。
強度の高い運動(HIITなどの全力ダッシュやサーキット)
- メリット:短時間でエネルギー消費が大きい。アフターバーン効果(運動後の消費アップ)も期待できる。
- 注意点:強度が高く、回復コストも大きい。脚の筋トレ直後は特に注意。
- コツ:20秒全力+休憩を数本だけ。週1~2回が目安。
「減量期は“体への負荷の合計”で管理する」という見方です。有酸素を増やしたら筋トレのボリュームを少し減らす、など全体のバランスが大事ではないでしょうか。
筋トレと有酸素の組み合わせ方
順番
- 同じ日にやるなら:基本は「筋トレ → 有酸素」。筋力を優先します。
- 別日にできるなら:筋トレだけの日と有酸素だけの日を分けるのも効果的。
- 朝と夜に分ける:余裕があれば、朝に有酸素・夜に筋トレなどにすると疲れを分散できます。
頻度と時間の目安
- ウォーキングや軽いジョグ:20~30分を週2~4回
- 普通の負荷の運動:15~20分を週1~3回
- HIIT:5~10分を週1~2回
筋分解を抑えるための栄養ポイント
- たんぱく質:体重1kgあたり1.6~2.2g/日を目安に。
- 炭水化物:筋トレやHIIT前後には優先的に。
- 運動中ドリンク:EAAやBCAA+少量の糖質を入れると安心。
- グルタミン:胃腸や回復サポートとして使う人もいます。
まとめ
- 有酸素はやり方次第で武器にも負担にもなります。
- 空腹で長時間のウォーキングやジョグは筋分解リスクが上がりやすい。
- 短時間で区切り、栄養を組み合わせれば筋肉を守りながら脂肪を落とせます。
私ならこうします
- 減量の最初は、筋トレ後にバイクや早歩きを15〜20分×週2回。
- 体重の落ちが停滞したら、HIITを週1回だけ追加。
- 有酸素の前後に炭水化物を少し+たんぱく質は毎日安定摂取。
- 空腹時間しか取れないときは、BCAAなどを少し飲んで20分で切り上げます。