体脂肪を減らす炭水化物の選び方と食べるタイミングの工夫


こんな方におすすめ

  • 減量中に炭水化物の摂り方に迷っている
  • 体脂肪を効率よく減らしたい
  • 食事のタイミングを工夫して成果を高めたい

炭水化物=悪者ではない

「糖質制限=痩せる」というイメージが広まっていますが、炭水化物は本来とても大切な栄養素です。
特にトレーニングをしている人にとっては、筋肉を動かすための燃料であり、回復や筋合成を助けてくれる存在です。

つまり「炭水化物を減らすこと」が目的ではなく、種類やタイミングを工夫してうまく活用すること が体脂肪を減らす近道になります。


炭水化物の種類とその違い

炭水化物は大きく「多糖類」と「単糖類」に分けられます。

  • 多糖類:ごはん、玄米、サツマイモ、オートミール、野菜、果物など
  • 単糖類:砂糖、清涼飲料、お菓子類など

どちらも1g=4kcalですが、消化・吸収スピードに違いがあります。

  • 多糖類 → ゆっくり吸収され、血糖値の上昇が穏やか
  • 単糖類 → 急激に吸収され、血糖値が一気に上がる

血糖値が急に上がるとインスリンが大量に分泌され、余ったエネルギーは体脂肪へと回りやすくなります。
そのため、減量中は 多糖類=ゆっくり吸収される炭水化物 を中心にするのが基本です。


GI値を意識するとわかりやすい

炭水化物を選ぶときに役立つのが「GI値」です。

  • 高GI食品(白米、食パン、砂糖、菓子パンなど) → 吸収が早く、血糖値が急上昇しやすい
  • 低GI食品(玄米、サツマイモ、オートミール、全粒パンなど) → 吸収がゆるやかで、体脂肪になりにくい

低GIの食品を選ぶことで、血糖値の安定・空腹感のコントロール・代謝の維持につながります。
同じ「主食」でも、白米を玄米に変えるだけで体脂肪の減りやすさに差が出ることもあります。


炭水化物を食べるタイミング

炭水化物は「いつ食べるか」で効果が変わります。

インスリンの働きを整理すると:

  • トレーニング前:炭水化物を補給するとパフォーマンスが上がる
  • トレーニング直後:吸収の早い炭水化物が回復を助ける
  • 夜遅く活動が少ない時間:余分な糖が体脂肪に回りやすい

つまり、炭水化物は「活動のある時間に集中して摂る」ことがポイントです。


具体例:炭水化物のタイミング別おすすめ食品

タイミングおすすめ食品ポイント
トレーニング前バナナ、ゼリー消化が良く、すぐにエネルギーになる
トレーニング直後白米、マルトデキストリン吸収が早く、回復や筋グリコーゲン補充に最適
普段の食事玄米、サツマイモ、全粒パン低GIで血糖値が安定しやすい
夜遅い時間野菜、少量の果物軽めにして体脂肪蓄積を防ぐ

解説
たとえば「トレーニング後に白米をお茶碗1杯(約150g)」、これだけでも筋肉の回復をサポートします。
逆に夜遅くに同じ量の白米を食べると、使われず余ったエネルギーが体脂肪に回るリスクが高まります。
つまり、同じ食品でも「食べる時間帯」によって効果が全く違う、ということです。


炭水化物と一緒に食べるもの

もう一つ大切なのが「炭水化物と一緒に食べるもの」です。

炭水化物を摂るとインスリンが分泌されますが、このとき脂質も同時にたくさん摂ると、脂肪がエネルギーとして使われにくくなり、体脂肪として蓄積されやすくなります。

「ピザやポテトが太りやすい」と言われる理由は、この 炭水化物+脂質の組み合わせ にあります。

減量中は「炭水化物+たんぱく質+野菜」をセットにするのが理想的です。
例:ごはん+鶏胸肉+サラダ、玄米+鮭+ほうれん草など。


まとめ

体脂肪を減らすための炭水化物との付き合い方をまとめると:

  • 主食は低GIの炭水化物(玄米、サツマイモ、オートミールなど)を選ぶ
  • 炭水化物はトレーニング前後に重点的に摂る
  • 炭水化物と脂質を同時に摂りすぎない

こうした工夫は、栄養学的にも「持続的に無理なく減量を進める方法」として紹介されることが多いです。

私なら、普段は玄米やサツマイモを主食にして、トレーニング直後に白米やマルトデキストリンを追加。夜は野菜や魚中心に軽めにして、翌日のトレーニングに備えるようにしています。

自分の生活リズムに合う形で取り入れてみてくださいね。

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